【初心者の方へ】画像生成AIとは?できることやメリットとデメリットなどを紹介

画像生成AIは、ユーザーの想像を具現化し、テキストなどから鮮明なビジュアルアートを創造する革新的な技術です。簡単な指示で、具体的なアイデアや抽象的なコンセプトを視覚的な傑作に変え、クリエイティビティと表現の新たな地平を開けます。

今回は、誰でも簡単にイラストを作成できる「画像生成AI」の特徴やメリット・デメリットについて解説いたします。

1.複雑なリクエストにも対応
2~3年前までの画像生成AIは、あまりにチープでとても実用には向かないレベルでした。しかし、ものすごいスピードでこの分野のAIが進化しました。現在は十分に実用できるほどのレベルに達しているといって良いでしょう。

画像生成AIでは、被写体はもちろんのこと場所やシチュエーション、画角などの指定ができます。細かく指定したほうが、自分のイメージ通りの写真や画像の出力につながるわけです。

2.魔法の呪文「プロンプト」
絵にしてほしいシチュエーションを文章もしくは言葉にすることを「プロンプト」と呼びます。プロンプトだけを入力した場合、出てくるのは基本的に写真です。絵にしたければ、絵のテイストについて指定すると良いでしょう。

たとえば「イラスト風」や「アニメ風」「絵画風」といったように絵のテイストを指定すると、それに合わせた画風に仕上がります。このように画風まで指定すれば、かなり理想に近いテイストに仕上げてくれます。

3.新たな画像を生成できる
AIは学習能力を持ち合わせています。そのため、自分が欲しい画像のイメージをAIにアップロードすることで、より自分の思い通りの画像を出力することも可能です。仮に、特定の人物モデルに似た画像や写真が欲しい場合は、そのモデルのあらゆる画像をAIに学習させれば、多少複雑で細かな要求を出しても要望通りの画像を生成してくれるわけです。

『Bing Image Creator』は、Microsoftが提供する無料のAI画像・イラスト生成ツールで、初心者から上級ユーザーまで幅広い層に利用されています。
このツールを使えば、日常の写真作成から専門的なアート作品まで、さまざまなニーズに応えることが可能です。

利用するためにはMicrosoftアカウント(無料)が必要となりますが、アカウントを持っていれば誰でも無償で画像やイラストを生成することができます。
他の画像生成AIツールと同様、「Bing Image Creator」もユーザーが指定したテキストプロンプトに基づいてAIが画像を生成します。

無料版ですと画像の大きさが1024×1024の正方形しか選択できません。しかし無料で最新の画像生成技術を試せるのが非常にありがたいです。

『DALL-E3』とは、OpenAI社がChatGPTに追加した画像生成AIです。
DALL-E3は「ダリ・スリー」という読み方で、「DALL-E2」の最新バージョンという位置付けになっています。

非常に簡単に使用でき、プロンプトを入力するだけで指示に沿った画像が生成されます。これまでの画像生成AIでは質の高い画像を出力するためには、複雑なプロンプトが求められていました。しかし、「DALL-E3」では簡単なプロンプトでも質の高い画像が生成されます。また、高度なプロンプトにも対応しているため、生成された画像の微調整も可能です。

先ほどの「Bing Image Creator」も同じ生成技術を使用していますが、こちらが本家で非常に柔軟に画像を生成してくれます。
日本語にも対応しており、これからどんどんと利用者が増加していくことが予想されます。

現在は無料版での画像生成はできません。「ChatGPT」は無料で利用できますので、AIを試す意味で「ChatGPT」から利用して、気に入ったら有料版に切り替えてみるのもおすすめです。

『Leonardo AI(レオナルド・エーアイ)』は、DALL-E3やStable Diffusion(ステイブルディフュージョン)と並んで人気の高い画像生成サービスです。AIへの指示であるプロンプトを入力することで、条件に合う画像を自動的に作成できます。出力される画像の調整機能や追加機能が充実している点が、Leonardo AIの特徴です。

日本語には対応していないので、慣れるまでプロンプトを考えるのが難しいですが、完成する画像は他の生成画像よりもクオリティーが高く、とてもアーティスティックです。私はこの独特な雰囲気(空気感)がとてもお気に入りです。

無料で1日に150トークン分まで画像を生成できますし、ほとんどの基本的な機能は無料プランでも扱うことができます。
生成できる画像のクオリティーも高いので、まずは無料プランからお試しすることをおすすめします。

まとめ

AI画像生成サービスは、現時点でもかなりのレベルにまで進化しているといって良いでしょう。
プロンプトに英語を使用するため、日本人にとっては多少敷居が高いと感じるかも知れません。しかし、AI画像生成サイトを一度試して、AI技術の進化と実力をチェックしてみてはいかがでしょうか。

AIの学習に著作物を利用する場合や、AIで生成した画像などを活用する場合、著作権を侵害する危険性があります。AIと著作権の関係について理解した上で、生成系AIを正しく活用しましょう。